現在、発毛効果があり、日本国内で認可を受けているAGA治療薬はミノキシジル（外用薬）のみです。
外用薬のミノキシジルは市販でも入手可能ですが、AGA専門クリニックが処方するミノキシジルは高い発毛効果が期待できます。
今回はミノキシジルの塗り薬について、解説します。
この記事でわかること
ミノキシジルの塗り薬について
ミノキシジルの剤形は、経口剤（ミノキシジルタブレット）、外用薬（塗り薬）、注射剤（ミノキシジル注射）の3種類があります。
ミノキシジルタブレットが代表的な経口剤ですが、安全性が確認されていなたいめ、認可されていません。
外用薬であるミノキシジル塗り薬は市販でも販売されており、代表的なミノキシジル成分配合の塗り薬には、大正製薬の発毛・育毛剤のリアップが挙げられます。
また、AGA専門クリニックも薄毛を抑制するフィナステリドも配合したミノキシジルの塗り薬を処方しています。
さらに成長因子とミノキシジルを配合した発毛カクテルを注射器で直接頭皮に注入する注射剤のミノキシジル注射もあります。
最近では、痛みを緩和できるニードルレスでジェット噴射器による頭皮塗布も可能です。
ミノキシジル塗り薬は厚生労働省認可の治療薬
ミノキシジル塗り薬は発毛の有効性が認められた厚生労働省認可の外用薬です。
安全性が保障されているため、安心して治療に専念できます。
また、万が一、重篤な副作用が現れたとしても医薬品副作用被害救済制度を利用して、治療をおこなえます。
ミノキシジル塗り薬は『フィナステリド』と同様に安全性の高いAGA治療に有効な成分で、世界でも広くAGA治療に使用されています。
AGA治療薬の成分であるフィナステリドとプロペシアは薄毛の進行を抑える効果がありますが、ミノキシジルのように毛髪を生成・成長させる効果を有します。
ミノキシジルタブレットは認可されていない
ミノキシジルには、外用薬と内服薬（錠剤）が存在します。
しかし、経口摂取を目的としたミノキシジルタブレットは、厚生労働省の認可を受けていないため、安全性が保障されていません。
ミノキシジルタブレットは、塗り薬よりも高い発毛効果が期待できる一方で、全身に成分が行き渡るため、塗り薬では現れにくい多毛症や心血管への副作用が発生しやすい特徴があります。
とくに通販や個人輸入代行によるミノキシジルタブレットは流通経路が不明で、偽薬が紛れ込んでいる可能性があり、非常に危険です。
また、万が一、重篤な副作用による健康被害が発生したとしても医薬品副作用被害救済制度を受けることができません。
ミノキシジルタブレットの処方は禁止されていません。
医師の指導・管理の下、処方するAGAクリニックも存在します。
ミノキシジル塗り薬の効果と使用方法
ミノキシジルは、「頭皮の血行促進」と「毛母細胞の活性化」によって発毛効果が期待できます。
効果を実感できるまでの期間
ミノキシジル製剤『リアップ』を提供する大正製薬がおこなった臨床試験結果によると、濃度が1％のもので「6カ月以上」、5％のもので「4カ月以上」継続的に使用することで効果があらわれたとされています。
また同社がおこなった別の臨床試験では、ミノキシジル5%製剤を使用した際に投与8週後あたりから毛髪数と毛髪の太さが増大したという結果も出ています。
大正製薬のミノキシジル外用薬における臨床試験結果に基づくものであり、ミノキシジルの効果を得るために必要な期間は薬の形態や濃度によって異なります。
また使用を中止すると徐々に元の状態へと戻ってしまうため、継続的に効果を得るためには服用し続けなければなりません。
市販のミノキシジル塗り薬に比べて、AGA専門クリニックで処方されるミノキシジル塗り薬は含有量が多いため、発毛効果を実感できるまでの期間が短いといわれています。
ミノキシジル塗り薬の使用方法
ミノキシジル塗り薬は1日2回1ml、朝と晩で使用することが一般的です。
また、ミノキシジルの塗り薬は頭皮全体に塗布せず、頭頂部や生え際など薄毛や抜け毛が気になる箇所に塗り込みます。
『リアップ』や『スカルプD』の添付文書によると、頭頂部だけでなく、生え際の後退にも効果があるとされています。
▼ミノキシジル塗り薬の使用方法
温めることで、ミノキシジルの浸透効果が高まります。
ピンポイントで塗りこみ過ぎると、治療箇所とムラができやすいため、注意しましょう。
生え際は血管が少なく細いため、ミノキシジルの血管拡張効果が得づらく、ミノキシジルは生え際に多く分泌している5αリアクターゼへの効果がないためです。
ミノキシジル塗り薬は未成年者や高齢者の臨床試験がおこなわれていないため、使用の際は必ず医師に相談しましょう。
血圧や心臓、腎臓に問題がある人も同様です。
市販のミノキシジル塗り薬は副作用が少ない
市販のミノキシジル塗り薬はミノキシジル含有量が少ないため、頭皮の痒みやかぶれ以外の副作用が起こりにくいため、安心して使用できます。
「AGA専門クリニックに通うのは気が引ける」、「治療までは必要ない」と感じる方は、市販のミノキシジル塗り薬がおすすめです。
AGA・薄毛治療は継続治療が原則です。
市販のミノキシジル塗り薬だと継続して利用できるため、AGA・薄毛の予防・改善に役立ちます。
一方で、AGA専門クリニックが処方するミノキシジル塗り薬は、ミノキシジル含有量が多いため、効果も早く実感できるメリットがあります。
ミノキシジル塗り薬の使用上の注意
発毛効果が期待できるミノキシジル塗り薬にも副作用があります。
ミノキシジルの塗り薬（外用薬）は安全性が認可されていますが、用量・用法を正しく使わなければなりません。
大量に塗布しない
ミノキシジルの塗り薬は大量に塗布したところで、発毛効果は高まりません。
逆にミノキシジルの大量塗布は副作用が現れるリスクが増大するため、用量・用法を正しく使わなければなりません。
厚生労働省が公表しているデータによると、ミノキシジルの副作用発現率は8.82％です。
用量・用法を守り、正しく使用すれば、副作用に悩まされることなく、AGA・薄毛改善が期待できます。
ミノキシジルを服用した際、服用開始後2週間～8週間の間に一時的に抜け毛が増える『初期脱毛』が起こる可能性があります。毛母細胞の働きが活発化することで発生しますが、ヘアサイクルの正常化に必要なステップです。
頭皮を清潔にしてから使用する
ミノキシジル成分をしっかりと頭皮に浸透させるため、整髪料や皮脂の汚れはしっかりと洗い流した状態で、塗布しましょう。
また、コンディショナーは頭皮につかないように注意し、よく洗い流しましょう。
朝は整髪料をつける前に、夜はお風呂上りに塗布すると効果的です。
海外通販や個人輸入代行には要注意
近年、ミノキシジルタブレットをはじめ、ミノキシジル成分を配合したAGA治療薬の通販や個人輸入代行が流行しています。
しかし、ミノキシジルタブレットをはじめ、海外製品は流通経路が不明で、安全性が確立されていません。
海外製のミノキシジル塗り薬も同様で、ミノキシジル含有量が高い場合、思わぬ副作用が現れる可能性があります。
スカルプヘアケアの知恵袋では、市販もしくはAGA専門クリニックのミノキシジル塗り薬のみおすすめしています。
ミノキシジル注射の効果について
ミノキシジル注射とは、ミノキシジルと成長因子を含めたカクテルを注射器で直接頭皮に注入する治療方法です。
ピンポイントに有効成分を注入するため、効果も高く、ミノキシジル塗り薬に比べて、発毛実感が早いといわれています。
内服薬であるフィナステリドやデュタステリドと併用することで、AGA・薄毛の進行を抑えながら、発毛を促進できます。
ミノキシジル注射は効果が高い一方で、費用が高額になりがちです。
まずは内服薬やミノキシジル塗り薬を使用して、症状の経過を見てから利用を検討しましょう。
ミノキシジル塗り薬：まとめ
ミノキシジル塗り薬は安全性が認可されているだけでなく、市販薬としても販売されています。
AGA専門クリニックはミノキシジル含有量が多いため、発毛を実感できる期間も少なくて済みます。
また、内服薬であるフィナステリドやデュタステリドと併用もできるため、AGA・薄毛の進行を抑制しながら、発毛が期待できます。
スカルプヘアケアの知恵袋は「初月1,980円～」、「返金保証あり」、「科学的根拠のある薬剤のみ処方」など8つの理由で評判の高いAGAメディカルクリニックをおすすめしています。
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AGA治療薬で発毛効果があるミノキシジルは、外用薬として塗り薬の利用が可能です。