今回は、AGAを引き起こす原因やAGAになりやすい人の特徴、予防法を解説します。
AGAによる薄毛の治療法も紹介しますので、AGA・薄毛に不安がある方はぜひご覧ください。
この記事でわかること
AGAとは
AGA（Androgenetic Alopecia）とは、男性型脱毛症です。
頭頂部や前髪の生え際の髪が薄くなっていく特徴があり、進行性の症状であるため、一度発症すると適切な対応をおこなわないと薄毛の進行は止まりません。
発症する年代は主に20代～40代とされており、中には10代で発症する場合もあります。
AGAを引き起こす原因
AGAを発症する主な原因は以下の4つです。
- 男性ホルモンの変化
- 遺伝
- ストレス
- 生活習慣の乱れ
男性ホルモンの変化
男性ホルモンの一種である「ジヒドロテストステロン（DHT）」の影響によって、AGAが発症すると考えられています。
ジヒドロテストステロンとは、男性ホルモンの「テストステロン」と、「5αリダクターゼ（酵素）」が結合し、酵素の働きによって生成されるホルモンです。
ジヒドロテストステロンが、頭皮の毛乳頭細胞にある男性ホルモン受容体に結合すると、頭髪の成長サイクルが抑制されてしまうため、通常よりも早いサイクルで髪の毛が抜けてしまいます。
男性ホルモンによる頭髪の成長サイクルの乱れが繰り返されると、AGAが発症・進行してしまいます。
遺伝
AGAの発症には、男性ホルモンだけではなく遺伝も関係しているとされています。
「男性型脱毛症（AGA）の進行と細胞老化の関連性について」という資料によると、AGAと遺伝の関与度は高く、遺伝率は81%であると報告されています。
多くの場合、AGAはジヒドロテストステロンが男性ホルモン受容体に結合することで発症しますが、この受容体の数や感受性は遺伝するとされています。
テストステロンをジヒドロテストステロンへと変換する「5αリダクターゼ」の働きの強さも、遺伝する可能性が高いです。
ストレス
肉体的・精神的なストレスも、AGAを発症する原因のひとつといわれています。
※AGAとの因果関係は正式に確認されていません。
髪の毛の状態を健康に保つためには、ミネラルやアミノ酸、タンパク質、ビタミンなどの栄養素を頭皮に行き渡らせる必要があります。
しかし、ストレスが溜まってしまうと血行不良やホルモンバランスの乱れなどのトラブルを引き起こし、髪の毛に十分な栄養が行き渡らなくなります。
また、ホルモンバランスの乱れによって頭皮に皮脂が蓄積し、抜け毛を促進させてしまう恐れもあるため、ストレスをためないことが重要です。
生活習慣の乱れ
睡眠不足や偏った食事など、生活習慣の乱れによっても薄毛が発症する可能性があります。
髪の毛の成長を促進するためのホルモンは主に睡眠中に分泌されますが、睡眠時間が短いとホルモンが十分に働けなくなる恐れがあります。
睡眠不足によって、血行不良やストレス増加などを引き起こし薄毛につながる可能性もあるため注意が必要です。
また、食生活に偏りがあると髪の毛の成長に必要なタンパク質や亜鉛などの栄養素が不足し、成長を抑制してしまいます。
AGAになりやすい人の特徴
ここまでに紹介した原因をもとに、どのような人がAGAになりやすいと考えられるかを解説します。
- 親族にAGA・薄毛の人が多い
- 生活リズムが不規則
- 過度な飲酒・喫煙をしている
親族にAGA・薄毛の人が多い
母方や父方などの親族に、AGA・薄毛の人が多い場合はAGAになりやすいと考えられます。
AGAの原因となる「男性ホルモン受容体」の感受性や「5αリダクターゼ」の活性度は、遺伝しやすいとされているためです。
AGAとなる遺伝子が必ずしも遺伝するとは限りませんが、親族にAGA・薄毛の方がいる場合は、少なからずAGAを発症する可能性があると考えらます。
「自分がAGAになりやすい遺伝子を持っているのか知りたい」という場合には、AGAメディカルクリニックなどの専門家に診断してもらうことをおすすめします。
生活リズムが不規則
仕事やプライベートが忙しく、生活リズムが不規則になりがちな人もAGAを発症する可能性があります。
特に、以下のケースに当てはまる場合は、頭皮の環境が乱れていたり、髪の毛に必要な栄養が不足していたりといった可能性があるため注意が必要です。
過度な飲酒・喫煙をしている
普段から過度な飲酒や喫煙をおこなっている方は、AGAや薄毛につながる可能性があります。
飲酒をすると、アルコールが肝臓で「アセトアルデヒド」という物質に分解されます。
しかしアセトアルデヒドには、AGAの原因となるホルモンの「ジヒドロテストステロン」を増加させる働きがあるとされています。
過度な飲酒をすると、アセトアルデヒドを分解しきれずジヒドロテストステロンが増加し、AGAとなる恐れがあるため注意が必要です。
また、喫煙をすることで、タバコに含まれるニコチンによって血管が収縮してしまいます。
血管が収縮することにより、頭皮にある毛細血管の血流を妨げてしまう可能性があるため、過度な喫煙も避けたほうがよいでしょう。
AGAを予防するための対策
AGAや薄毛を防止したい場合は、以下の対策をおこなうと良いでしょう。
- 頭皮の環境を整える
- 適度なストレス解消をおこなう
- 生活習慣を見直す
AGAや薄毛を治療するための方法ではありません。治療方法が知りたい方は「AGAによる頭頂部などの薄毛は治せる？」もご覧ください。
頭皮の環境を整える
頭皮の環境が乱れていると、薄毛やAGAを進行させてしまう恐れがあるため、頭皮の環境を整えましょう。
頭皮の毛穴に皮脂や菌が詰まると炎症を引き起こす原因となるため、清潔に保つことが重要です。
そして頭皮マッサージをして頭皮の血行を促進することも有効です。
また、洗髪方法も頭皮環境に影響を与えるため、以下のポイントに注意しましょう。
適度なストレス解消
ストレスはAGA・薄毛の原因となるため、ストレス解消をおこなうことも重要です。
適度な運動や友人との会話、趣味の時間を作るなど、ご自身にあったストレス解消をおこないましょう。
また、日常的なストレスに悩まされている場合は、ストレスの原因となる要因を突き止めて解決することも大切です。
生活習慣を見直す
AGA・薄毛を予防するには、食生活や睡眠、飲酒・喫煙などの生活習慣も見直しましょう。
食生活については、髪の毛の成長に必要なタンパク質やアミノ酸、亜鉛、ビタミンなどを積極的に摂ることをおすすめします。
睡眠については、できる限り6時間以上のまとまった睡眠時間を確保することに加えて、睡眠の質を落とさないために、就寝前にスマートフォンなどをみる時間を減らすとよいでしょう。
過度な飲酒・喫煙はAGAや薄毛の症状を進行させてしまう恐れがあるため、頻度を減らす心がけも必要です。
AGAによる（頭頂部や額の）薄毛は治せる？
AGAは、遺伝や男性ホルモンの影響、ストレスなどさまざまな原因で発症しますが、適切な治療を受けて改善が可能です。
ただし、治療をするにはAGAや薄毛の原因を突き止め、その原因にあった処置をおこなう必要があります。
専門知識のない個人では原因を特定することは困難であり、治療には内服薬や外用薬などを要します。
AGAメディカルクリニックなどの専門家なら、あなたに合った治療法を提供してもらえます。無料での相談やオンライン診療にも対応しているため、カウンセリングも気軽に受けられます。
自力での治療は難しいですが、「AGAは発症したら終わり」というわけではありません。
まとめ
AGAを引き起こす原因は、男性ホルモンや遺伝、 ストレス、生活習慣の乱れなどさまざまです。
親族にAGA・薄毛の人が多い方や生活リズムが不規則な方、過度な飲酒・喫煙をしている方はAGA・薄毛を発症する可能性があるため注意しましょう。
AGAは進行性の症状であるため放置しても完治はしませんが、適切な治療法で治療できます。
適切な治療をおこない、薄毛を治すためには、AGAの専門家に診療してもらうことが重要です。
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「髪のボリュームがなくなってきた」「おでこが広くなってきた」という場合は、AGAや薄毛が進行している可能性あります。